サプライチェーンへの取り組み
主なカカオサプライチェーンへの取り組みについてご紹介いたします。
レインフォレスト・アライアンスは多様な団体と協力し、森林を保護し、生産者と森林コミュニティの暮らしを改善し、生産者の人権を尊重し、大胆かつ効果的な方法で生産者が気候危機を緩和し適応するための支援をします。
原料が生産される開発途上国では、①正当な対価が生産者に支払われない、②子どもが学校に行けず働かされる、③必要以上の農薬が使用され環境破壊や健康被害をもたらす等の問題が起きている場合があります。 国際フェアトレード認証は、適正な価格とプレミアム(奨励金)の支払い、長期的な取引、児童労働の禁止、環境に優しい生産等を基準に定め、生産者の生活改善と自立を支援しています。
世界カカオ財団は、政府、民間部門、市民社会、カカオ農家とともに、カカオ農家の生計維持、児童労働、強制労働問題に対応し、森林破壊を終わらせ、森林を再生させるため、グローバルに活動しています。
財団の会員には、チョコレートメーカー、カカオ加工業者、商社等世界のカカオ市場の80%以上に相当する企業が加盟しています。
カカオ調達方針に基づき、供給地は追跡可能で透明性があるべきとの考えから、アフリカ産及び南米産カカオ豆に関しましては、一部、農園までのトレース可能なカカオ豆を購入しております。
今後、他の産地も含めてトレーサビリティの維持、拡大に努めます。
【古来のカカオを次世代へ―サステナブルな取り組み―】
当社は、2021年よりエクアドルSan Jose農園にて、アリバ種(ナショナル種)の保全活動に参画しています。
※アリバ種:エクアドルの固有品種で、カカオの原生種に近いといわれています。
2022年10月から、昔ながらのエクアドルの風味を保全することを目的として台木に当社が選定したアリバ種を接ぎ木する作業を開始致しました。
今後も、伝統的なカカオの風味を次世代へ継承することを目指し、活動を継続していきます。
日清オイリオグループは、中長期的な価値創造戦略を財務・非財務の両面から統合的にステークホルダーの皆さまにお伝えすることを目的に「統合報告書」を発行しています。
「統合報告書」では、大東カカオグループのカカオサプライチェーンに関する取り組みについても紹介しています。